2019年12月8日(日)
千葉県南総文化ホール主催
「第11回 国際交流フェスタ in AWA」
~千葉県在住外国人による日本語スピーチコンテスト~
12/8(日)、日本語教室のメンバーで、館山市にある南総文化ホールへ行ってきました。
今年はなんと、KIESから3名の学習者がこのスピーチコンテスト出場へ名乗りを上げたのです。
冬晴れで富士山の綺麗に見える日曜日、緊張した面持ちで会場へ向かいました。
千葉県在住の参加者23名(初級の部13名、上級の部10名)は、北は習志野市、南は南房総市から集まり、タイ、ベトナム、マレーシア、香港、中国、韓国、インドネシア、台湾、アメリカ、ブラジル、ハンガリーの出身と様々でした。
アメリカ・アマンダさん「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」(上級の部)
心理学の「闘争・逃走反応」をテーマに、自身のこれまでの体験を引き合いに出して、
人生と向き合う心持を文章にしました。
自分の経験を話す勇気を持って、コンテストに臨みました。
ベトナム・カインさん「家族のこと」(初級の部)
母国で農業を営む両親のこと、自身の幼少期のエピソードをまとめ、
深い愛情を注いでくれた親への感謝の気持ちを伝えました。
前日遅い時間までボランティアの愛のムチ?を受け、猛特訓した成果が出ていました。
インドネシア・ヨシさん「私のふるさと(ミナンカバウ)」(上級の部)
日本に一番近いイスラムの国、インドネシア。スマトラ島で生まれ育ちました。
「西スマトラの母系社会」を中心に母国の文化を論じ、「父系社会・日本」への適応の難しさと、
それを乗り越えた現在の心境を切々と語りました。
発表の後は、曲芸タイム。審査結果待ちなのでドキドキなのですが、
大道劇団「Quento」の芸が和ませてくれ、それを手伝ったのがカインさんでした。
さて、いよいよ結果発表の時。 審査結果を待つ発表者のみなさん。
見事!!! ヨシさんが館長賞と敢闘賞、
アマンダさん、カインさんが敢闘賞を頂きました!
(そのほかの受賞者とタイトルの紹介)
<初級の部>
・最優秀賞 ;鴨川市のセンさん(中国)「犬と私の10の約束」
・優秀賞 ;鴨川市のニコレットさん(ハンガリー)「私の道」
・館長賞 ;浦安市のラさん(香港)「日本で感じた心の温かさ」
・審査員特別賞;南房総市のギュウさん(中国)「私にとって意外に感じた事」
・会場参加者賞:千葉市のジュアンさん(ブラジル)「難しい数字」
<上級の部>
・最優秀賞 ;千葉市のイ ソンジェさん(韓国)「私にとって日本は祖父」
・会場参加者賞: 同上
・優秀賞 ;千葉市のイ チョンヨンさん(韓国)「待つのが上手な日本人」
・審査員特別賞;鴨川市のオウさん(中国)「飛び去る燕」
参加した3人は、「頑張ってよかった、とてもいい経験ができた」と興奮気味に達成感を話していました。
ホールの沢山の人の前で、堂々とスピーチを披露した3人は誇らしくもあり、また眩しくも感じられました。
身につけた日本語で自分を表現する姿を見ていると、言葉を学ぶことの力を改めて感じます。
これからも、学習者が自らの言葉で自身の考えや思いを発信していけるような
取り組みを続けていきたいと思います。
皆さんお疲れさまでした。
登録日:2019年12月11日